2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

釜山で張作驥(チャン・ツォーチ)の「當愛來的時候」を見た。 東京で鍾孟宏(チョン・モンホン)の「第四張畫」を見た。 乱暴に言うならば。張作驥には侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の血が流れている。鍾孟宏には楊徳昌(エドワード・ヤン)の血が流れてい…

笑容

涙で始まった東京国際映画祭。豆導の言葉、小天の笑顔に救われる。

王識賢

「モンガに散る」、やっぱりいい。基礎体力と持久力がある。小天には運命の和尚。 製作の李烈(リー・リエ)いわく、「一番印象深いのは、最後に配役した王識賢(ジェイソン・ワン)」。まったく同感。白眼に凄味十分。台湾語曲の歌手で、“夜市人生”に出てい…

お出迎え

週末から東京国際映画祭。「モンガに散る」御一行ほか台北勢をお迎えします。

冷たい霧が懐かしくなったら、きっとまた見るだろう。 http://eiganomori.net/article/165966553.html

導演

監督の顔、顔、顔。彼らの手から、物語が生まれる。 ──釜山・海雲台地区で 2010年10月6日午後

うるり

「泣く演技が苦手。涙がなかなか出なくて」 4年前、オム・テウンは、困ったように眉をひそめた。久しぶりにスクリーンで再会。なかなか眼が潤まない。やっぱり。暗闇でくすり。 「シラノ・エージェンシー」(10、キム・ヒョンソク監督)──釜山・西面ロッテ…

霧に包まれて  「晩秋」(10)

湯唯(タン・ウェイ)とヒョンビンの「晩秋」。「家族の誕生」(06)のキム・テヨン監督は、いつも人の“再生”を見つめている。中国人と韓国人、言葉と文化の壁が、いい塩梅にもどかしい。シアトルの霧に包まれ、二人はすれ違い、近づいていく。 ヒョンビンは…

海雲台

「TSUNAMI ツナミ」の舞台、海雲台(ヘウンデ)。 釜山国際映画祭のメイン会場でもあります。砂浜の向こうには、刺身屋がずらり。ソル・ギョングが劇中営んでいた店もありました。夜。店の窓や戸は開け放たれ、“オープンテラス”に。店内の熱気が通りに流れて…

マーク!

韓国版“男たちの挽歌”、「無籍者」。 泣きのチュ・ジンモ、怒りのキム・ガンウ。舞台は釜山。ビルから飛び降りるソン・スンホン。猛スピードで車を寄せ、拾い上げるチュ・ジンモ。「友は風の彼方に」(87)へのオマージュ。泣きました。 ──釜山・南浦洞デヨ…

610万人

「テーマも手法も、古くさい」 釜山の若い監督は言ったけれど、私はこの映画が好きだ。映画館で3度見た。動員約610万人。私もその一人になれたことが、わけもなくうれしかった。もちろん台詞はまったく分からない。「目で理解する」ことに集中したせいか、…

映画と海風

釜山から戻りました。ラスト4日は怒涛の毎日。取材、鑑賞、移動、待機……あっという間に過ぎました。 真面目で堅物なヒョンビン、穏やかではかなげなウォンビン、気さくで頼もしいパク・ヘイル。湯唯(タン・ウェイ)の男気とユーモア、チョン・ドヨンの貫禄…

中香台韓 映画料金比べ

韓国で映画公開のピークは年2度。旧正月と秋夕(チュソク=旧盆)。 秋夕直後のせいか、釜山で公開中の半分は韓国映画だ。韓国には映画館に年間73日の国産映画上映を義務付ける「スクリーン・クオーター制」がある。上映中の作品を見ると、オム・テウンのラ…

謝謝

今天台灣的雜誌《cue.電影生活誌》在facebook上介紹這個博客的文章。 突然從台灣來看的朋友筯加了,我嚇到了。 謝謝你們,我永遠支持台灣電影。加油,cue.電影生活誌!

友へ

「友へ チング」(01、クァク・キョンテク監督) ──釜山港と乾魚物都売市場 2010年10月2日午後2時過ぎ

「アジョッシ」

韓国で今年一番のヒット作「アジョッシ(おじさん)」。 ウォンビンの演技力再認。1分1秒、まったく手を抜かない。韓流スター? とんでもない。彼はいつでも、飢えた演技の虫である。 「アジョッシ」予告編 http://www.youtube.com/watch?v=nVl1bwWCXTU&fe…

「無敵者」

釜山に着きました。 宿の近くで早速「無敵者」。ご存じ“挽歌”の韓国リメイク版。これは思わぬ収穫だった。チュ・ジンモにティ・ロンの影。 監督ほかスタッフの、“挽歌”への深い愛。

開け放たれた 農家の門

釜山の夜は、意外に静かだ。 繁華街・西面(ソミョン)の真ん中に泊まっている。夜11時。通りはもう、ひっそり静まり返っている。時おりバイクのマフラー音と、ちょっと張り上げた男の声が響くだけ。もう街は眠ったのだろうか。 私はなぜか旅先で、よく道を…